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手元のスマートフォンが、ケーブル一本で高精細な4Kノートパソコンへと変貌する。
そんなガジェットファンの心をくすぐるデバイスが、大幅な割引価格で登場した。ある程度の実績を持つメーカーVitaLinkがクラウドファンディングで資金調達を開始したこの製品は、いわば「頭脳を持たないノートパソコン」。
モバイル端末の演算能力が飛躍的に向上した現代だからこそ成立する、非常に合理的なアプローチだ。
最大の特徴は、本体にSoC(プロセッサ)を一切搭載していないこと。Windows、スマートフォン、iOSデバイスなどとUSB Type-Cケーブルで接続し、それらを「頭脳」として利用する。
ただし、ソースデバイス側がビデオ出力に標準対応している必要がある点には注意したい。すべてのスマートフォンで使えるわけではない、というハードルは存在する。
特筆すべきは、その尖ったディスプレイ仕様。
13インチのタッチスクリーンでありながら、解像度は3,840×1,600ピクセル。アスペクト比2.4:1という、モバイル向けとしてはかなり横長で珍しいパネルを採用している。

リフレッシュレートは60Hzにとどまるが、sRGB色空間を完全にカバー。10点マルチタッチとジェスチャー操作に対応しており、作業領域の広さを生かしたマルチタスクで真価を発揮するだろう。
キーボードにはシザースイッチを採用。標準でWindows用US配列が付属し、20ドルの追加で別レイアウトへの変更も可能だ。重量は約1.18kg(2.6ポンド)と持ち運びやすく、スピーカーもしっかりと内蔵されている。
かつてモトローラが「Atrix」でラップトップドックを展開して以来、スマートフォンをPCライクに使う試みは何度も繰り返されてきた。
近年ではNexDockなどの製品も存在感を示しているが、VitaLinkの強みはこの「変態的とも言える超横長・高解像度ディスプレイ」にある。SamsungのDeX機能や、映像出力に対応した最新のiPhoneなどと組み合わせれば、出先での強力なワークステーションが即座に完成する。
現在実施中のクラウドファンディングによる割引価格は、新しいガジェットを追い求める層にとってまたとない好機。
端末買い替えのたびに、ディスプレイやキーボードまで丸ごと破棄する無駄。デバイスの進化に合わせて「頭脳」だけをアップデートしていくこのスタイルは、今後のモバイルコンピューティングにおける一つの最適解となっていくはずだ。
Source:Kickstarter

