記事の内容を音声で聞きたい方はこちら↓
Appleが、折りたたみスマートフォンの市場を根底から塗り替えようとしている。9月の発表が期待される初の折りたたみモデル、通称「iPhone Ultra」(最近はiPhone Foldでなく、Ultraという名前が広まっています)は、先行するサムスンのGalaxy Z Foldシリーズを実用面で完全に圧倒する見通しだ。
最大級のインパクトは、5,800mAhという驚異的なバッテリー容量にある。サムスンの次世代機であるGalaxy Z Fold 8や、期待の三つ折りモデル「Galaxy Z TriFold」ですら5,000mAhに留まると噂される中、Appleは圧倒的なスタミナを武器に市場へ殴り込みをかける。折りたたみスマホ最大の懸念点だった「電池持ち」の概念を、力技で解決してきた。
驚くべきは、この大容量を詰め込みながら実現した異次元の薄さだ。折りたたんだ状態でわずか9.5mm、開けば4.5mmという極薄設計は、既存のスマートフォンすら過去の遺物にする。ディスプレイドライバーの小型化と、3Dプリント技術を駆使した液体金属ヒンジがこの魔法を可能にした。
ヒンジの進化により、画面の折り目はわずか0.15mm。サムスンのパネル技術をベースにしながら、Apple独自の機構で視覚的な違和感を極限まで削ぎ落としている。
スペックも最高峰を極める。A20 Proチップに12GBのRAM、さらに自社製C2モデムを搭載。一方で、Face IDを廃してTouch IDへ移行するという大胆な決断を下した。これは、極薄のベゼルと画面下カメラを実現するための戦略的なトレードオフだ。
後発ゆえの徹底した弱点克服。iPhone Ultraは、単なる「折りたためるiPhone」ではない。スマートフォンの究極形を再定義する一台になるはずだ。高額な価格設定という壁はあるものの、9月の発表を境に、モバイルデバイスの勢力図は劇的な変化を遂げるだろう。

