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ついにAppleが動いた。
長らく噂されてきた「折りたたみ式iPhone」が、本格的な試作段階に入ったというサプライチェーンからの報告が相次いでいる。
単なるコンセプトモデルではない。ハードウェアの仕様とデザインが最終決定され、テスト製造が始まったのだ。AppleがAndroid陣営の先行する折りたたみスマホ市場へ本格参入する、そのカウントダウンが明確に始まった。
これまで幾度となく開発の噂が浮上しては消えていた「iPhone Fold」。社内テスト用のユニットが流通し始めるのも時間の問題となり、遠からず実機写真がリークされる展開も現実味を帯びてきた。
注目したいのは、その変則的な投入タイミングと強気な価格設定。
今年の秋に発表されるiPhone 18シリーズの目玉として同時に登場すると思いきや、12月に単独で発売されるという「段階的発売」のスケジュールが有力視されている。
価格は2,000ドル、日本円で30万円を超える超高級機。Appleが用意する、極めて高価なクリスマスプレゼントというわけだ。
秋にはiPhone 18 ProとPro Maxのみを先行発売し、標準モデルや新コンセプトのiPhone Airは来春に回す。この異例のラインナップ構成からは、高価格帯モデルへの確実な注力と、製造ラインの負荷分散を狙うAppleのしたたかな戦略が透けて見える。
デザイン面でのアプローチも興味深い。
既存の折りたたみスマホよりも「幅広」な画面を採用するという。ライバルであるSamsungも、次期Galaxy Z Fold8とは別に「Galaxy Z Wide Fold」の投入を準備しているとされ、折りたたみデバイスのトレンドが「横幅の拡大」へとシフトしつつある。
これまでAppleが後出しで市場の最適解を提示してきた歴史を振り返れば、この幅広デザインこそが、今後の業界スタンダードとして定着していくはずだ。
長らく停滞感が漂っていたスマートフォンのフォームファクタ。Appleの参入は、ニッチだった折りたたみ市場を一気に再燃させる起爆剤となる。
2,000ドルという価格がユーザーにどう評価されるか。12月の発売に向け、水面下で加速するAppleの動きと競合他社の牽制から目が離せない。

