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長らく待たされた大本命がついにベールを脱いだ。Ubisoftは「The Division Resurgence(ディビジョン リサージェンス)」のiOSおよびAndroid向けグローバル配信を開始。基本プレイ無料の本作は、単なるモバイル向けのスピンオフではない。シリーズの正史を受け継ぐ、紛れもない完全新作だ。
2021年の発表から度重なる延期とテストを経て、ようやく私たちの手元に届いたこのタイトル。現在のモバイルゲーム市場における、間違いなく一つの到達点を示している。
舞台は、ウイルスのパンデミックにより崩壊したニューヨーク。プレイヤーは自律部隊「ディビジョン」のエージェントとして、混沌に陥った都市の秩序を取り戻す過酷な任務に身を投じる。
本作最大の強みは、家庭用機やPCで世界中を熱狂させた「ルートシューター」の醍醐味を、スマートフォン上に一切の妥協なく再構築した点にある。
自社開発のSnowdrop Engineが描き出す終末世界のグラフィックは圧巻の一言。iPhone XS以降(A12 Bionic搭載・iOS 14.0以上)という幅広い端末をサポートしながら、コンソール版に肉薄する空気感をモバイルで再現しきった技術力には舌を巻く。
オープンワールドの探索、発売時点で100を超えるアクティビティ、最大4人でのシームレスな協力プレイ。そしてシリーズの核であるPvPvEエリア「ダークゾーン」のヒリつくような緊張感も健在だ。iOSとAndroid間のクロスプレイにも対応し、プラットフォームの垣根を越えたマッチング環境も完璧に整備されている。
市場の視点から見ても、本作のリリースは大きなターニングポイント。現在、モバイルシューター市場はバトルロイヤルや競技性の高いタクティカルFPSが主流を占めている。そこに、重厚なストーリーと装備を厳選するハクスラ要素を融合させたAAA級のRPGシューターが本格参入した意義は非常に重い。
タッチ操作の最適化は優秀だが、本気でニューヨークを駆け巡るならMFiコントローラーの導入を強く推奨したい。操作の快適性が劇的に上がり、ゲーム本来のポテンシャルを限界まで引き出してくれる。
しかし、基本無料タイトルゆえの懸念点である課金要素。スキンなどのコスメティックアイテムや進行用のブーストといったマイクロトランザクションは確かに存在する。だが、装備を掘り当てる純粋な喜びや、泥臭い銃撃戦の面白さといったゲームの根幹部分は、無課金でも十分に没入できるバランスに仕上がっている。
圧倒的なコンテンツ量とクオリティで、モバイルゲームの限界をまた一つ押し広げた本作。継続的なライブサービスによるアップデートも明言されており、この荒廃したニューヨークが今後どのように拡張されていくのか。長く遊べる至高のシューターとして、スマートフォンのストレージの特等席を当分は占領し続けることになりそうだ。

