記事の内容を音声で聞きたい方はこちら↓
長年の弱点が、ついに解消へ向かう。今年7月の登場が噂される「Galaxy Z Fold 8」が、歴代のFoldシリーズで最大となる5000mAhの大容量バッテリーを搭載する見通しだ。廉価版「Galaxy Wide Fold」の存在も浮上しており、サムスンが折りたたみ市場での覇権維持へ本腰を入れ始めた。
サムスンは長年、スマートフォンのバッテリー容量に関して極めて保守的な姿勢を貫いてきた。前作のZ Fold 7も前モデル据え置きの4400mAh。競合他社が薄型化と大容量化を両立する中、スタミナ面で見劣りしていたのは事実だ。
今回のリーク情報によれば、Z Fold 8は2369mAhと2485mAhのデュアルセル構成を採用。合計4854mAhとなり、カタログスペック上は「5000mAh」としてアピールされる公算が大きい。約13%の容量アップ。ヘビーユーザーにとって、この進化は率直に嬉しいニュースだ。

ただし、手放しでは喜べない事情もある。
中国メーカー各社が次世代のシリコンカーボン電池を採用し、さらなる薄型大容量化を進めているのに対し、Z Fold 8は従来型のリチウムポリマー電池を継続する模様だ。5000mAhに到達したとはいえ、OppoやHuawei、Motorolaといった競合ブランドや、自社の3つ折り端末「Galaxy Z TriFold」と比較しても、依然として後れをとっている感は否めない。
そして、もう一つの注目株が廉価版となる「Galaxy Wide Fold」。
こちらも2393mAhのバッテリーセルがテストされており、総容量は約4900mAhに着地する見込み。Z Fold 8にはわずかに及ばないものの、既存のZ Fold 7を確実に上回るスタミナを備える。手頃な価格設定次第では、一気に市場のシェアを奪う起爆剤になり得る。
さらに期待したいのが充電速度の底上げ。歴代Foldシリーズは長らく25Wの有線充電に留まっていた。しかし、Z TriFoldが45W急速充電に対応した今、Z Fold 8も45Wへ引き上げられる可能性は十分にある。
バッテリーの弱点克服と、廉価版の同時投入。今年のサムスンは、明らかに守りから攻めへと転じている。7月の正式発表に向け、Z Fold 8がどこまでライバルとの差を縮めるのか。

