記事の内容を音声で聞きたい方はこちら↓
一度は幻となった公式動画が、ついにその全貌を明かした。中華系携帯ゲーム機メーカーの雄、Anbernic(アンバーニック)が放つ次世代機「RG Vita Pro」。最大のトピックは、Android 14と64ビットLinuxの「デュアルOS」を搭載してきたことだ。単なるエミュレーター機の枠を超え、本格的なポータブルゲーミングPCの領域へと足を踏み入れた野心作である。
非Proモデルの「RG Vita」がAndroid 12のシングルOS構成だったのに対し、今回のProモデルはアーキテクチャから根本的に見直されている。Linuxによる軽量でストイックなゲーム動作環境と、最新Android 14によるリッチなアプリ互換性。この2つのOSをシームレスに行き来できる利点は計り知れない。
再アップロードされた公式動画で確認できるパフォーマンスは圧巻の一言。PS Vitaの「GRAVITY DAZE」やPS2の「メタルギアソリッド3」といった重量級タイトルから、「スノーブレイク」などの最新Android用3Dゲームまでを軽々と駆動している。Wiiやゲームキューブ、3DSのエミュレーションにも対応。まさに手のひらに収まるゲームアーカイブスだ。

ハードウェア構成も抜かりはない。1920×1080ピクセルの5.5インチフルHDタッチスクリーンを採用し、Wi-Fi 6とBluetooth 5.0による最新の通信規格を網羅。DisplayPort経由での1080p映像出力をサポートし、外部ディスプレイに繋げばマルチプレイ対応の据え置き機としても機能する。5000mAhのバッテリー容量も、長時間のプレイを想定した堅実な設計。この拡張性と基本性能の高さは、競合するRetroid Pocketシリーズなどを強く意識した戦略的なスペック構成。
ブラックとホワイトの2色で展開されるこの端末の価格や発売時期は、近日中に発表される見通し。スマートフォンでも高価なUMPCでもない、この絶妙なニッチ市場を確実に取りに来たAnbernicの進化から目が離せない。激戦区である携帯ゲーミングデバイスの勢力図が、また一つ大きく書き換わる。

