スマートフォン市場が成熟期を迎えた今、ユーザーが求めるのは単なる高性能ではなく、いかに「自分にフィットするか」という点でしょう。そんな中、Xiaomiから登場した「Xiaomi 17 Pro」は、まさに現代のニーズを捉えた一台と言えるかもしれません。
「iPhone 17 ProやGalaxy S25もいいけれど、もっと個性的で、手に馴染むサイズの最強スマホが欲しい」
そんなガジェットファンの心をくすぐる本機。約900ドルという価格設定ながら、Snapdragon 8 Elite Gen 5という最新鋭のチップを搭載し、驚異的なバッテリーライフを誇ると言います。
しかし、最大の注目ポイントであり、同時に最大の“謎”でもあるのが、背面に搭載された2.7インチの「セカンダリディスプレイ」です。

Xiaomi 17 Proとは?凝縮されたフラッグシップの魅力
まず、Xiaomi 17 Proがどのようなスマートフォンなのか、その基本スペックと魅力を整理しましょう。
本機は、一言で言えば「コンパクトな筐体に、考えうる最高の技術を詰め込んだ」モデルです。
- 圧倒的なビルドクオリティ
手に取った瞬間に伝わる高級感と堅牢性。これはフラッグシップ機として譲れないポイントです。 - 超高輝度ディスプレイ
6.3インチのLTPO AMOLEDは、直射日光下でも視認性抜群。サイズ感も絶妙で、片手操作も現実的です。 - モンスターチップ搭載
「Snapdragon 8 Elite Gen 5」を採用。これがどれほどのパフォーマンスを発揮するか、想像するだけでワクワクさせられます。 - 驚異のバッテリー
6,300mAhという、このサイズでは考えられない大容量バッテリーを搭載。パワフルなチップとの組み合わせでも、非常に優れたバッテリー駆動時間を実現しています。 
900ドル以下でこのスペックが手に入るのであれば、まさに「価格破壊」と言っても過言ではありません。AppleのiPhone 17 ProやSamsungのGalaxy S25にとって、強力なライバルとなることは間違いないでしょう。

セカンダリディスプレイは「便利」か「無駄」か
さて、本題です。Xiaomi 17 Proのアイデンティティとも言える、背面の2.7インチOLEDセカンダリディスプレイ。この機能が、果たして我々のスマートフォンライフをどう変えてくれるのでしょうか。
現状で「できること」
この小型スクリーン、性能自体は非常に優秀です。高輝度で鮮明なため、視認性は抜群。
- 時刻や通知の確認
 - 着信の表示
 - Xiaomi純正音楽アプリの操作
 - (最重要)Leicaカメラを使った高画質な自撮り・Vlog撮影
 
特に最後の「Leicaカメラでの自撮り」は、Vloggerや自撮りにこだわる人々にとっては「神機能」となる可能性があります。メインカメラの圧倒的な画質を、背面ディスプレイで確認しながら使えるのですから。

なぜ「惜しい」のか?機能不足という現実
しかし、残念ながら現状では、このセカンダリディスプレイは「あったら嬉しい」ガジェットの域を出ていない、というのが正直な評価です。
最大の問題は、サードパーティ製アプリが一切インストールできない点。
LINEの通知を詳細に確認したり、Spotifyを操作したり、Google Mapの簡易ナビを表示したり……。我々が「こう使えたら便利なのに」と想像する機能のほとんどが、現状ではサポートされていません。
結果として、日常のほとんどのシーンでは、このディスプレイはただの「時計」か「飾り」になってしまいます。
Xiaomiは、過去にも小型ディスプレイを搭載したモデル(Mi 11 Ultraなど)で経験を積んできたはず。それにも関わらず、なぜこのユニークなセールスポイントをここまで「軽視」し、中途半端な実装に留めてしまったのか。開発陣の意図を測りかねるところです。
このアイデアには無限の可能性が秘められているだけに、今後のアップデートでサードパーティアプリへの対応が進むことを切に願います。

ライバル比較と「買うべき人」の条件
では、このXiaomi 17 Proは、iPhone 17 ProやGalaxy S25といった強豪と比較してどうなのでしょうか。
純粋なコストパフォーマンスで見れば、Xiaomi 17 Proの圧勝でしょう。Snapdragon 8 Elite Gen 5の性能と6,300mAhのバッテリーは、間違いなく第一級の体験を提供してくれます。
Leica(ライカ)と共同開発したカメラシステムも、メインカメラで撮る分には、iPhoneやGalaxyと互角以上に渡り合えるはずです。
しかし、手放しで推奨できない大きな理由があります。それは「輸入モデル特有の制限」です。
- eSIM非対応の可能性
 - Android Autoが動作しない(または制限がある)
 - 対応バンド(周波数帯)の問題
 - 保証やサポート体制
 

これらは、日本国内で日常的に使用する上で、非常に大きなストレスとなり得ます。特にAndroid Autoが使えないのは、車を運転する人にとっては致命的かもしれません。
とはいえ、Xiaomi 17 Proは、間違いなく魅力的なスマートフォンであることには変わりないでしょう。
コンパクトなボディに詰め込まれた最先端の技術、圧倒的なバッテリー、そして「セカンダリディスプレイ」という未来への挑戦。ガジェット好きなら、誰もが触ってみたくなる魅力に満ち溢れています。
しかし、現状のセカンダリディスプレイは、Vloggerや特定の趣味を持つ人以外には、その真価を発揮しきれていないのかもしれませんね…あと、あれですかね。日本公式で発売された時にFeliCaチップ…入れてくれますかね?無理ですかね?でもXiaomiさんなら!もしかしたら…
				
				
				
				
				
