おうち時間のお供として、すっかり定着した動画配信サービス。その心臓部とも言えるストリーミングデバイスの中でも、抜群のコストパフォーマンスで絶大な人気を誇る「Xiaomi TV Stick 4K」。その待望の第2世代モデルが、ついにXiaomiのグローバルサイトで正式に発表されました。
AliExpressなどではすでに出回っていましたが、公式のお披露目となり、その詳細なスペックが明らかになった今、多くのユーザーがこう思っているはずです。
「見た目はあまり変わらないけど、初代と何が違うの?」
「今使っている初代から、わざわざ買い替えるほどの価値はあるのだろうか?」
この記事では、そんな疑問に明確な答えを出すべく、新型Xiaomi TV Stick 4K(第2世代)の進化点を分析。単なるスペックの羅列ではなく、その進化があなたの視聴体験を「どのように変えるのか」という視点で深掘りします。
Source:Xiaomi
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Xiaomi TV Stick 4K(第2世代)は買いなのか?

【進化点1】最大の変革はOSが「Android TV」から「Google TV」へ
第2世代における最も大きな進化は、搭載されるOSが「Android TV 11」から最新の「Google TV」へと変更された点です。これは単なる名前の変更ではありません。ユーザー体験そのものを根底から変える、極めて重要なアップデートです。
Google TVのメリットとは?
- あなただけのホーム画面
Google TVは、あなたが利用している複数の動画配信サービス(Netflix、Prime Video、YouTubeなど)のコンテンツを横断的に分析し、あなたの好みに合わせて「おすすめの映画」や「話題のドラマ」をホーム画面に直接表示してくれます。アプリをいちいち開かなくても、観たいものがすぐに見つかる体験は、一度味わうと元には戻れません。 - 統合されたウォッチリスト
気になった作品を、どのサービスのコンテンツであっても一つの「ウォッチリスト」にまとめて管理できます。「あの映画、どのアプリで配信されてたっけ?」と探す手間から解放されます。 - 直感的でモダンなUI
全体的にインターフェースがより洗練され、コンテンツが主役のデザインになっています。目的の作品にたどり着くまでのステップが少なく、直感的な操作が可能です。
初代のAndroid TVでも基本的な機能に不満はなかったかもしれません。しかし、Google TVは、よりパーソナルでシームレスな、一歩先のコンテンツ体験を提供してくれるのです。

【進化点2】体感できるサクサク感!心臓部(CPU/GPU)の刷新
見た目は同じでも、中身は別物です。第2世代では、デバイスの頭脳であるプロセッサーが大幅にパワーアップしました。
- CPU: クアッドコア Cortex-A35 → クアッドコア Cortex-A55
- GPU: Mali G31 MP2 → ARM G310 V2
専門用語が並んでいますが、これがもたらすメリットは非常にシンプル。「あらゆる動作が、より速く、より滑らかになる」ということです。
アプリの起動、メニュー画面の切り替え、動画の早送りや巻き戻しといった日常的な操作の一つ一つが、初代モデルよりも明らかにキビキビと反応してくれるはずです。地味ながら、毎日使うデバイスだからこそ、このストレスフリーな操作感は大きな価値を持ちます。

【進化点3】4K視聴の安定性を高める「Wi-Fi 6」対応
高画質な4Kコンテンツを安定して楽しむためには、高速で安定した通信環境が不可欠です。第2世代は、次世代規格である「Wi-Fi 6」に新たに対応しました。
Wi-Fi 6の恩恵は、単に通信速度が速くなるだけではありません。最大のメリットは、多くのデバイスが同時に接続している環境でも通信が安定しやすい点にあります。家族全員がスマートフォンやPC、タブレットを使っているような現代の家庭環境において、電波の混雑を避け、TV Stickへの通信を安定させることができるのです。
「4K動画を観ていると、時々映像が止まってしまう…」といった経験がある方にとって、この進化は見逃せないポイントです。

【進化点4】変わらない“最高”と、わずかな“変化”
もちろん、初代から受け継がれた素晴らしい点も数多くあります。
- 高画質・高音質
4K解像度はもちろん、Dolby VisionやHDR10+といった最新のHDR規格、さらにDolby AtmosやDTS-Xといった立体音響技術にも引き続き対応。映画館のような没入感を家庭で再現できます。 - メモリ・ストレージ
2GBのメモリと8GBのストレージという構成は初代から据え置き。複数のアプリを軽快に動かすには十分なスペックです。
一方で、本体サイズは107.4 x 30 x 14 mmと、初代よりわずかに大きくなりました。テレビ背面のHDMI端子周りのスペースが狭い場合は、購入前に一度確認しておくと安心かもしれません。

【進化点5】気になる価格と発売日
現時点で、日本国内での正式な発売日と価格は発表されていません。しかし、海外のECサイト「AliExpress」では、現在40.39ユーロ(日本円で約6,900円 ※1ユーロ=171円換算)で販売されています。
初代モデルの欧州での希望小売価格が49.99ユーロであったことを考えると、第2世代もこれまでのモデルとほぼ同等の価格帯、つまり5,000円台後半から7,000円前後で登場する可能性が高いと予想されます。これだけの進化を遂げながら価格が据え置きなのであれば、そのコストパフォーマンスはさらに向上したと言えるでしょう。

【まとめ】
新型Xiaomi TV Stick 4K(第2世代)は、一見するとマイナーチェンジのように見えます。しかし、その中身は「Google TV」「新CPU」「Wi-Fi 6」という、ユーザーの視聴体験を確実に向上させるための、的確で力強い進化を遂げた“正当後継機”です。
では、あなたは買い替えるべきなのでしょうか?最後に、その判断基準を提示します。
【今すぐ買い替えるべき人】
- 初代モデルのメニュー操作やアプリ起動のモッサリ感に、少しでも不満を感じている方。
- 複数の動画サービスを契約しており、コンテンツを探す手間を省きたい方(Google TVの恩恵を最大限に受けられます)。
- 自宅のWi-Fiルーターが**「Wi-Fi 6」に対応している方**。
- これから初めてストリーミングデバイスを購入する方(旧型を選ぶ理由はほぼありません)。
【まだ待っても良い人(買い替えなくても良い人)】
- 初代モデルの動作に全く不満がなく、快適に使えている方。
- 視聴するサービスが1つか2つに固定されており、おすすめ機能などを必要としない方。
- 少しでも出費を抑えたいと考えており、在庫処分などで安くなる可能性のある初代モデルを狙っている方。
Xiaomi TV Stick 4K(第2世代)は、ストリーミングデバイスに「絶対的な性能」よりも「価格を超えた満足度」を求める、すべてのユーザーにとっての最適解の一つであり続けるでしょう。
って、Xiaomiの皮を被った、Google TVってことでOK?
