また、新しいスマートバンドの季節がやってきました。毎年着実に進化を遂げ、私たちの健康管理と日常をアップデートしてくれるXiaomiのSmart Bandシリーズ。その最新作「Xiaomi Smart Band 10」が、いよいよそのベールを脱ごうとしています。
「どうせ少し画面が大きくなって、機能が少し増えただけでしょ?」
そう思ったあなた、少しだけお待ちください。今回リークされた情報によれば、Smart Band 10は単なるマイナーチェンジに留まらない、”価格以上の価値”を秘めた大きな飛躍を遂げている可能性が高いのです。
6月30日の正式発表を前に、ベトナムのECサイトでフライング掲載された情報から見えてきたのは、私たちの期待を心地よく裏切る「進化」の数々。特に、これまで手の届かなかった”あの”高級モデルが、ついに私たちの腕にもたらされるかもしれません。
この記事では、現時点で判明している断片的な情報をつなぎ合わせ、Xiaomi Smart Band 10が私たちの生活にどのような変化をもたらすのか、その可能性を徹底的に掘り下げていきます。
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Xiaomi Smart Band 10、正式発表前に公表された情報まとめ

来る2025年6月30日、Xiaomiは新製品発表会を控えており、テクノロジー愛好家たちの注目が集まっています。折りたたみスマートフォン「Mix Flip 2」と並んで発表が期待されるのが、ブランドの顔とも言えるフィットネストラッカーの最新モデル「Xiaomi Smart Band 10」です。
正式な発表を待つまでもなく、ベトナムのオンラインストアにその姿が掲載されたことで、世界中のファンが色めき立ちました。この先行情報が示唆するのは、単なる新製品の登場ではありません。Xiaomiが描く、次世代のウェアラブルデバイスのビジョンそのものなのです。
ベトナム市場向けスマートデバイス仕様
項目 | 詳細 |
---|---|
ディスプレイ | 1.72インチ AMOLED |
解像度 | 212 × 512 ピクセル |
バッテリー容量 | 233mAh |
バッテリー駆動時間 | 最大21日間 |
スポーツモード | 150種類以上 |
健康管理機能 | 睡眠モニタリング |
本体サイズ | 46.57 × 22.54 × 10.95 mm |
本体重量 | 15.95 g |
デザイン/外観 | 細身 |
対象市場 | ベトナム |
価格設定から読み解くXiaomiに40ドルの価値はどこにある?

今回のリークで最も具体的な数字として示されたのが「価格」です。
- Xiaomi Smart Band 10(グローバル価格): 約40ドル
- (参考)Xiaomi Smart Band 9(中国発売価格): 約35ドル
一見すると、わずかな価格上昇に見えるかもしれません。しかし、この数ドルの差にこそ、Xiaomiの自信とユーザーへの問いかけが込められていると筆者は考えます。
これまでのSmart Bandシリーズは、圧倒的なコストパフォーマンスを武器に市場を席巻してきました。しかし、Smart Band 10では、単なる「安さ」から一歩踏み出し、「価格に見合う、あるいはそれ以上の体験価値」を提供するという明確な意思表示が感じられます。
では、その価値とは具体的に何なのでしょうか。次からのセクションで、その核心に迫っていきます。
【進化の核心①】視界が変わる、体験が変わる。1.72インチへの大型化
今回のアップデートで最も注目すべきは、ディスプレイの大型化です。
- Xiaomi Smart Band 10: 1.72インチ AMOLED
- Xiaomi Smart Band 9: 1.62インチ AMOLED
数値上はわずか0.1インチの差ですが、手首の上という限られたスペースにおいて、この差がもたらす体験の向上は計り知れません。薄型ベゼルの採用と相まって、画面占有率は飛躍的に向上し、まるで腕に直接情報が浮かび上がるような感覚を得られるでしょう。
▼大型化によるメリット
- 圧倒的な視認性
通知のテキストメッセージやワークアウト中のデータが、より大きく、より鮮明に表示されます。瞬時に情報を把握できるため、ランニング中や会議中など、ちらっとしか画面を見られない状況でもストレスを感じさせません。 - 快適な操作性
アイコンやメニューのタップ領域が広がり、誤操作が減少します。特に指の太い男性や、急いで操作したいシーンで、その恩恵を強く感じられるはずです。 - 豊かな表現力
より多くの情報を一度に表示できるため、文字盤(ウォッチフェイス)のデザイン自由度が格段に向上します。単なる時刻表示だけでなく、天気、心拍数、歩数、カレンダーといった情報を、美しく、かつ機能的に配置した文字盤が登場することが期待されます。
これは単なるスペックアップではありません。スマートバンドとユーザーとの関わり方を、よりスムーズで、より直感的なものへと変える「体験のデザイン」なのです。
【進化の核心②】ついに世界へ。高級感を纏う「セラミックモデル」の衝撃

これまで、Xiaomiファンやガジェット好きの間で「喉から手が出るほど欲しい」と切望されながらも、中国国内限定で販売されてきた特別なモデルがありました。それが「セラミックモデル」です。
今回のリーク情報では、このセラミックモデルが、ついにグローバル市場に投入される可能性が強く示唆されています。カラーラインナップの一つとして挙げられている「セラミックパールホワイト」が、それに該当すると考えられます。
▼なぜセラミックモデルは特別なのか?
- 圧倒的な高級感
プラスチックや金属とは一線を画す、しっとりとした艶と滑らかな手触り。セラミックは、高級腕時計にも採用される素材であり、手首に纏うだけで所有欲を満たしてくれます。 - 優れた耐傷性
日常生活でつきやすい細かな傷に非常に強く、その美しさを長く保つことができます。 - 金属アレルギーへの配慮
肌に優しい素材であるため、金属アレルギーに悩む人にとっても待望の選択肢となります。
もしセラミックモデルが本当にグローバル展開されれば、Smart Band 10は「安価な活動量計」というカテゴリから脱却し、「ファッションや個性を表現するアクセサリー」としての側面を強く持つことになります。
ミッドナイトブラック、グレイシャーシルバー、ミスティックローズゴールドといった定番カラーに加え、このセラミックパールホワイトが加わることで、ユーザーは自らのスタイルやシーンに合わせて、より自由にSmart Band 10を選べるようになるのです。
変わらない安心と、深化する機能

革新的な進化の一方で、ユーザーが最も重視するであろう基本的な性能がしっかりと維持、あるいは深化している点も見逃せません。
- 最大21日間のバッテリー駆動時間
ディスプレイが大型化したにもかかわらず、バッテリー駆動時間は従来モデルと同等の最大21日間を維持する見込みです。これは、頻繁な充電の手間からユーザーを解放し、「常に身に着けていられる」というスマートバンドの最も重要な価値を守るものです。 - HyperOS 2搭載
Xiaomiが開発した新しいOS「HyperOS」の最新バージョンが搭載されることで、スマートフォンとの連携がよりシームレスになり、動作の安定性やスムーズさが向上すると期待されます。 - 150種類以上のワークアウトモード
ランニングやウォーキングといった基本的な運動から、より専門的なスポーツまで、多彩なアクティビティを自動で認識・記録します。日々の運動がモチベーション高く続けられるよう、強力にサポートしてくれます。 - 睡眠モニタリング
質の高い睡眠は、健康な生活の土台です。詳細な睡眠分析機能により、自身の睡眠パターンを客観的に把握し、生活習慣の改善に繋げることができます。
これらの堅実な基本性能があるからこそ、画面の大型化やセラミックモデルといった新しい魅力が、より一層輝きを増すのです。
【まとめ】
Xiaomi Smart Band 10は、単なる「9」の次に来る「10」ではありません。これまでのシリーズが築き上げてきた「圧倒的なコストパフォーマンス」という土台の上に、「視覚体験の革新」と「所有する喜び」という、新たな価値を積み上げようとしています。
約40ドルという価格は、前モデルに比べれば確かに上昇しています。しかし、その差額で得られる体験を想像してみてください。
毎朝、手首で見る通知が、よりクリアで快適になる。 ワークアウト中、瞬時にデータを確認できるストレスフリーな環境。 そして、友人との食事会やビジネスシーンで、ふとした瞬間に袖口から覗く、上質なセラミックの輝き。
これらは、日々の生活の質を確実に向上させ、ささやかな満足感を与えてくれる「体験価値」です。Xiaomiは、もはや価格の安さだけで勝負するステージから、次のステップへと進もうとしているのかもしれません。
もちろん、これらはまだ正式発表前の断片的な情報に基づく予測に過ぎません。しかし、このリーク情報が秘めたポテンシャルは、私たちの期待を大きく膨らませるには十分すぎるほど魅力的です。
