スマートフォンと共に、今や私たちの生活に欠かせない存在となった完全ワイヤレスイヤホン。AppleのAirPodsをはじめ、ソニー、Boseなど各社が高音質・高機能モデルを競い合う一方で、多くのユーザーが求めるのは、実はもっと基本的な性能ではないでしょうか。
「通勤・通学中にバッテリーが切れないか心配…」 「毎日充電するのは面倒…」 「高機能はいらないから、手頃な価格で長く使えるものが欲しい!」
そんな「バッテリー持ち」と「コストパフォーマンス」を重視するユーザーにとって、まさに朗報と言えるリーク情報が飛び込んできました。スマートフォンの雄、Samsungがまもなく発表すると噂される新型ワイヤレスイヤホン、その名も「Galaxy Buds Core」です。
この「Core」という名称から、人気廉価モデル「Galaxy Buds FE」の後継、あるいはさらに手頃な価格帯を狙ったモデルと推測されていますが、注目すべきはそのバッテリー容量。リーク情報によれば、現行のFEモデルを大幅に上回る可能性があるというのです!
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Galaxy Buds Core リーク情報の深掘り

「Core」とは何か?Galaxy Buds FEとの関係性は?
今回のリークで明らかになった「Galaxy Buds Core」という名称。これは、Galaxy Budsシリーズとしては初めて採用されるものです。
「Core」という単語は、Samsungのスマートフォンラインナップにおいて、エントリーモデル(例:Galaxy A03 Core)に使われることがあります。このことから、「Galaxy Buds Core」は、現在$44.99(Amazon.com、2025年5月現在)という手頃な価格で販売されている**「Galaxy Buds FE」の代替、あるいはさらに下の価格帯を担うモデル**として位置づけられるのではないか、という見方が強まっています。
Galaxy Buds FEは、上位モデルの主要な機能を削ぎ落としつつ、基本的な性能と価格のバランスを追求したモデルとして人気を博しました。「Core」がその後継となるならば、さらなるコストダウンと、特定の性能(今回はバッテリー)への特化が進む可能性があります。
デザインはFE似?リークされたレンダリング画像
現在までにリークされている唯一のレンダリング画像を見ると、「Galaxy Buds Core」のデザインは、Galaxy Buds FEと非常によく似ていることが示唆されています。
特に、耳へのフィット感を高める**統合型イヤーフック(ウィングチップ)**は、FEの特徴的なデザインであり、Coreでもこれが採用されるようです。カラーリングは、現時点では標準的なホワイトのみが確認されています。
デザイン面での大きな変更はないかもしれませんが、これは既存のFEユーザーにとっては馴染みやすく、また、製造コストを抑えるという意味でも理にかなった選択と言えるでしょう。
最大の注目点!驚異的なバッテリー容量向上

今回のリークで最もエキサイティングな情報は、なんといってもバッテリー容量の大幅な向上です。
安全規制当局Nemkoに関連する資料から、以下の情報が判明しました。
- イヤホン本体
Galaxy Buds FEが片耳あたり60mAhだったのに対し、Galaxy Buds Coreは片耳あたり100mAhになる可能性があります。 - 充電ケース
Galaxy Buds FEが479mAhだったのに対し、Galaxy Buds Coreは500mAhになる可能性があります。
イヤホン本体のバッテリー容量が60mAhから100mAhへと、実に66%以上も増加するというのは、驚くべき進化です。これが実現すれば、イヤホン単体での連続再生時間は、現行の多くのワイヤレスイヤホンを凌駕するレベルになることが期待されます。
ケース容量の増加は微々たるものに見えますが、イヤホン本体の容量が大幅に増えるため、ケースと組み合わせた総再生時間は、劇的に向上すると考えられます。一日中充電を気にすることなく使える、あるいは数日間の旅行でも充電器が不要になる、といった使い方が現実のものとなるかもしれません。
廉価版モデルでありながら、バッテリー性能という一点において上位モデルを凌駕する可能性があるというのは、非常に興味深い戦略です。
モデル番号「SM-R410」とインド市場での発売

この「Galaxy Buds Core」と目されるデバイスは、「SM-R410」というモデル番号を持つと考えられています。
このモデル番号は、すでにインド規格協会(BIS)の認証リストに掲載されており、さらにSamsung India自身のサポートWebページにも登場していることが確認されています。
これらの情報から、「Galaxy Buds Core」は近いうちにインド市場で正式に発表・発売される可能性が非常に高いと考えられます。インドは巨大なスマートフォン・アクセサリ市場であり、特にコストパフォーマンスに優れた製品が好まれる傾向があります。
バッテリー性能を強化した廉価版イヤホンは、インド市場で大きな成功を収めるポテンシャルを秘めていると言えるでしょう。インドでの発売後、他の地域へのグローバル展開も期待されます。
まとめ
今回リークされた「Galaxy Buds Core」の情報は、ワイヤレスイヤホン市場におけるSamsungの新たな戦略を垣間見せてくれる、非常に興味深いものでした。
高音質化やノイズキャンセリング性能の向上が一段落し、市場が成熟期に入りつつある中で、Samsungは「Core」=「核」となる基本的な性能、特にバッテリーライフに焦点を当て、廉価版市場に新たな風を吹き込もうとしているのかもしれません。
デザインは既存モデルを踏襲し、おそらくはアクティブノイズキャンセリングなどの高度な機能は搭載されないでしょう。しかし、その代わりに圧倒的なバッテリー持続時間という、多くのユーザーが日常的にメリットを感じられる価値を提供することで、競合製品との差別化を図る狙いが見て取れます。
特にイヤホン本体で100mAhというバッテリー容量は、もし実現すれば、この価格帯の製品としては画期的です。頻繁な充電から解放されるという体験は、多くのユーザーにとって、高音質や高機能以上に魅力的に映る可能性があります。
