スマートデバイス業界に、再び”Appleショック”が吹き荒れる予感がする――。長年噂され、多くのファンが待ち望んでいたAppleの折りたたみ式iPhoneが、いよいよそのベールを脱ぐ日が近づいているのかもしれない。最新のリーク情報によれば、この革新的なデバイスには、これまでの折りたたみスマホの常識を覆す、サムスンが開発した全く新しいディスプレイ技術が搭載されるというのだから、期待せずにはいられない!
「折りたたみスマホは便利そうだけど、ディスプレイの折り目が気になる…」「分厚くて持ちにくいのがちょっと…」そんな不満を抱えていたあなたも、Appleが送り出すであろう”未来のiPhone”には度肝を抜かれるかもしれない。


折りたたみiPhone、ついにその姿を現すか?発売時期と価格の噂

まず、多くの人が最も気になっているであろう発売時期と価格について触れておこう。Apple製品のリーク情報に詳しい複数の記者やアナリストによると、同社初の折りたたみ式iPhoneは、来年、つまり2026年にも登場する可能性があるという。
そして、その価格は…なんと2,000ドルを超えるプレミアムな設定になるかもしれないとのこと。日本円に換算すると、現在の為替レート(2025年5月時点)では30万円を超える可能性も十分にあり得る。まさに、Appleの最先端技術が凝縮された、フラッグシップ中のフラッグシップモデルとなりそうだ。高価ではあるが、それだけの価値と革新性が詰め込まれていることは間違いないだろう。
技術の粋を集めた新ディスプレイ!「見えない折り目」と「究極の薄さ」はこうして生まれる
今回のリーク情報で最も注目すべきは、折りたたみiPhoneに搭載されると噂される、サムスン電子がAppleのために開発したという新型ディスプレイパネルだ。このディスプレイこそが、折りたたみiPhoneを他の製品と一線を画す存在にする鍵となる。
- 常識を覆す「インセルタッチ」技術の採用
Appleは、ブランド商標権を保有するカスタムディスプレイプロセスを用い、タッチセンサーをディスプレイパネルのTFT層に直接統合する「インセルタッチ」技術を採用すると報じられている。これは、従来の折りたたみ式OLEDでは、ヒンジ部分の機械的ストレスや耐久性への懸念から実現が非常に困難とされてきた技術だ。 現在主流のサムスンGalaxy Z Foldなどに採用されている「オンセルタッチ」技術(OLEDパネルの最上層にタッチパネルを積層)と比較して、インセルタッチは以下のメリットをもたらす。
- 圧倒的な薄型化
部品点数が減ることで、ディスプレイ全体の厚さを現行Galaxy Z Foldの部品と比較して約19%も削減できるという。これにより、デバイス全体の軽量化にも貢献する。 - 高速なタッチレスポンス
タッチ層がディスプレイと一体化することで、よりダイレクトで高速な応答性が期待できる。 - ラミネーションギャップの解消
ディスプレイ層とタッチ層の間の隙間がなくなることで、視差が減り、よりクリアで美しい表示品質を実現する。 - 構造的な堅牢性の向上
部品の一体化は、ディスプレイ構造全体の耐久性向上にも繋がるとされている。
- 圧倒的な薄型化
- 「バー型」デザインと、ついに実現する「ほぼ見えない折り目」
ディスプレイのデザインは「バー型」と表現されており、展開時の画面は標準的なiPhoneとほぼ同じアスペクト比になることが示唆されている。そして何より、多くのユーザーが懸念してきたディスプレイ中央の折り目が、ほとんど見えなくなるというのだ! 著名なリーカーであるブルームバーグのマーク・ガーマン氏も、折りたたみiPhoneの折り目は展開時に「ほぼ見えない」レベルになると述べており、今回の情報はこの信憑性をさらに高めるものだ。ヒンジの隙間もほとんどなくなるというから、まるで一枚の美しい板のような、シームレスな大画面が実現するのかもしれない。 - 輝度と色再現性も大幅向上!Apple品質は健在
薄型化や折り目の解消だけでなく、ディスプレイの基本性能も大幅に向上するようだ。Apple向けに開発中の新しいディスプレイ技術では、ピーク輝度と標準輝度の両方が向上し、色再現性と輝度性能が大幅に向上すると報告されている。iPhoneが常に業界最高レベルのディスプレイ品質を提供してきたことを考えると、この点も大いに期待できるだろう。
Appleがディスプレイ技術において、いかに妥協を許さない厳しい基準を設けているかが伺える。そして、その要求に応えるべくサムスンが開発したこの新技術は、折りたたみデバイスにおける新たな業界標準となる可能性すら秘めているのだ。
「iPhone Fold」の姿とは?著名アナリストが予測する驚きのスペック

Apple製品の予測で高い精度を誇るアナリスト、ミンチー・クオ氏は、この折りたたみiPhone(仮称:iPhone Fold)の具体的なスペックについても言及している。
- デザイン: ブックスタイル(横開き)
- 内側ディスプレイ: 7.8インチ
- 外側ディスプレイ: 5.5インチ
- カメラ: リアに2つのカメラ、フロントに1つのカメラ
- 認証方式: Face IDの代わりに、電源ボタンに統合されたTouch ID
- バッテリー: 高密度バッテリーを搭載
- 驚異的な薄さ: 展開時には4.5mm、折りたたみ時には9mmから9.5mm
特に注目すべきはその薄さだ。展開時4.5mmという数値は、現行のスマートフォンと比較しても驚異的な薄さであり、折りたたんだ状態でも1cmを切るスリムさを実現する可能性がある。これは、前述のインセルタッチ技術によるディスプレイの薄型化が大きく貢献していると考えられる。
ライバルもAppleを意識?サムスンGalaxy Z Fold 7 薄型化の深層

興味深いことに、今回のレポートでは、サムスンが次期モデル「Galaxy Z Fold 7」で大幅な薄型化を目指しているのは、Appleの折りたたみiPhoneの製造要件を満たすための戦略的な動きだった可能性があると指摘している。
報道によれば、Galaxy Z Fold 7は折りたたみ時の厚さが約9.5mm(カメラ突起部を含む)、展開時の厚さが約4.5mmになると予想されている。これは、現行のGalaxy Z Fold 6(折りたたみ時12.2mm、展開時5.6mm)と比較して劇的な薄型化であり、実現すれば世界最薄クラスの折りたたみスマートフォンとなる。かのOppo Find N5(展開時4.2mm)に匹敵する薄さだ。
もしこれが事実であれば、Appleが設定する高い技術目標が、結果的に業界全体の技術革新を加速させていると言えるのかもしれない。
折りたたみiPhoneがもたらすのは、ただの新しいデバイスではない
Appleが折りたたみiPhoneを市場に投入する意味は、単に新しい製品ラインナップが増えるというだけではない。それは、私たちのスマートデバイスとの関わり方、コンテンツの消費の仕方、そしてモバイルコンピューティングの未来そのものを変える可能性を秘めている。
- 真のマルチタスク体験
より大きな画面は、複数のアプリを同時に、より快適に使うことを可能にする。 - 没入感のあるエンターテイメント
動画視聴やゲーム体験が、これまで以上にリッチで没入感のあるものになるだろう。 - 生産性の向上
大画面は、ドキュメント作成や編集作業の効率を飛躍的に向上させる。 - 新たなアプリ体験の創出
折りたたみという新しいフォームファクタは、開発者にとっても新たなインスピレーションを与え、これまでにないユニークなアプリ体験を生み出すきっかけとなるかもしれない。
そして何より、Appleが長年培ってきたハードウェアとソフトウェアの高度な融合が、この折りたたみiPhoneでどのような新しいユーザーエクスペリエンスを生み出すのか、想像するだけでワクワクしてくる。

まとめ
今回明らかになったAppleの折りたたみ式iPhoneに関するリーク情報は、まさに衝撃的というほかない。「見えない折り目」「インセルタッチによる超薄型ディスプレイ」「業界をリードする表示品質」そして「洗練されたデザインとスペック」。これらが実現すれば、Appleは再びスマートフォン市場、いや、パーソナルコンピューティング市場全体に大きな変革をもたらすことになるだろう。
もちろん、これらはまだ噂の段階であり、正式な発表を待つ必要がある。しかし、Appleがこれまで幾度となく私たちの期待を超え、不可能を可能にしてきた歴史を振り返れば、この折りたたみiPhoneにも大きな期待を寄せずにはいられない。
2026年と言われる登場まで、まだ時間は少しある。その間に、さらなる驚きの情報が飛び出してくるかもしれない。Appleがどのようにして「折りたたみ」という新たな挑戦を成し遂げ、私たちにどんな未来を見せてくれるのか。その一挙手一投足から、目が離せない日々が続きそうだ。
