スマートフォン市場に革新をもたらし続けるサムスンが、またしても驚くべき特許を取得しました。それは、内側にも外側にも折りたためる、まさに「両開き」の折りたたみ式スマートフォン。まるでSF映画に出てくるような、奇想天外なデザインです。

Source:米国特許商標庁 

この記事では、サムスンが取得した特許の内容を徹底的に解説し、このデバイスが実現する可能性、そしてスマートフォン市場に与える影響について語らせて頂きます。

両面折り畳みスマホ？サムスンがまたもや規格外のデバイス登場か？

サムスンの両開き折りたたみスマホ、特許取得の衝撃

1. 特許が示す未来：内折りと外折りを両立する革新的なデザイン

サムスンディスプレイが米国特許商標庁（USPTO）から承認を受けたのは、既存の折りたたみ式スマートフォンとは一線を画す、革新的なデザインです。

• 両開き構造の実現
  これまでの折りたたみ式スマートフォンは、Galaxy Z Foldのように内側に折りたたむか、Huawei Mate Xsのように外側に折りたたむかのどちらかでした。しかし、サムスンの新しい特許は、その両方を実現する可能性を示唆しています。
• 多様な利用シーンの創出
  内折りと外折りを両立することで、ユーザーは様々な利用シーンに合わせてデバイスの形状を自由に変えることができます。例えば、動画視聴時には大画面の外折りモード、持ち運び時にはコンパクトな内折りモードといった使い分けが可能です。
• Galaxy Z FoldとHuawei Mate Xsの融合
  このコンセプトは、実質的にGalaxy Z Foldの内折り構造と、Huawei Mate Xsの外折り構造を1つのデバイスに組み合わせたものと言えます。両者の長所を兼ね備えた、まさに理想的な折りたたみ式スマートフォンとなるかもしれません。
• トリプルカメラアレイ下の露出ディスプレイ
  特許図面を見ると、トリプルカメラアレイの下にディスプレイの一部が露出しているのがわかります。これは、外折り時に常に画面の一部が表示されることを意味し、通知の確認や簡易操作に利用できる可能性があります。

2. 過去のコンセプトモデルとの比較：Flex In N Outからの進化

サムスンディスプレイは、過去にも様々な折りたたみ式ディスプレイのコンセプトモデルを発表してきました。今回の特許取得済みのデザインは、CES 2023で披露されたFlex In N Outとは異なるアプローチを採用しています。

• Flex In N Out
  Flex In N Outは、内側にも外側にも折りたためる通常の折りたたみ式ディスプレイのように見えました。しかし、今回の特許では、より複雑な構造を採用し、両開き構造を実現しています。
• デザインの進化
  Flex In N Outと比較して、今回の特許取得済みのデザインは、より洗練された印象を受けます。特に、トリプルカメラアレイ下の露出ディスプレイは、デザイン上のアクセントとして機能するだけでなく、実用性も兼ね備えていると考えられます。

3. 実現の可能性と課題：量産化への道のり

今回の特許取得は、サムスンの両開き折りたたみ式スマートフォンが現実になる可能性を示唆しています。しかし、量産化に向けては、様々な課題を克服する必要があります。

• 技術的な課題
  1. 耐久性の確保
     内折りと外折りを繰り返すことで、ディスプレイやヒンジ部分に大きな負荷がかかります。耐久性を確保するためには、素材の選定や構造設計に高度な技術が必要です。
  2. 折り目の軽減: 折りたたみ式ディスプレイの最大の課題は、折り目です。折り目を軽減するためには、ディスプレイの素材や構造を改良する必要があります。
  3. バッテリー容量の確保: 大画面ディスプレイを搭載するため、バッテリー容量の確保も重要な課題です。省電力技術の開発や、バッテリーの小型化・高密度化が求められます。
• コスト的な課題
  1. 製造コストの削減: 折りたたみ式ディスプレイは、製造コストが高くなる傾向があります。量産化を実現するためには、製造コストを削減する必要があります。
  2. 価格設定: 高価な折りたたみ式スマートフォンは、一般消費者には手が届きにくい存在です。適切な価格設定を行うことで、より多くのユーザーにアピールする必要があります。

4. スマートフォン市場への影響：新たなトレンドの創出

サムスンの両開き折りたたみ式スマートフォンが発売されれば、スマートフォン市場に大きな影響を与える可能性があります。

• 新たなセグメントの創出
  両開き折りたたみ式スマートフォンは、従来のスマートフォンとは異なる、新たなセグメントを創出する可能性があります。
• 競合他社の追随
  サムスンが成功すれば、他のスマートフォンメーカーも同様のデバイスを開発する可能性があります。
• 折りたたみ式スマートフォンの普及
  両開き折りたたみ式スマートフォンの登場は、折りたたみ式スマートフォン全体の普及を加速させる可能性があります。
• 新たな利用シーンの提案
  両開き構造は、これまでにない新たな利用シーンを提案する可能性があります。例えば、ビジネスシーンでの利用や、クリエイティブな作業での利用などが考えられます。

まとめ

サムスンの両開き折りたたみ式スマートフォンは、まだ特許取得段階であり、実現するかどうかは不透明です。しかし、この革新的なデザインは、スマートフォン市場に新たな可能性を示唆していますよね。

サムスンが、技術的な課題やコスト的な課題を克服してしまえば、サムスンは本当に商品化までが早いので、もしかしたら結構早い時期に出してくるかもですね。

そして、当然ではありますけど、お値段の方もくっっそ高いですよね…