過去にWF-C700Nのレビューまとめ記事を書きました。今回はコレを購入しようと思い、店舗さんで視聴してみた感想を述べたいと思います。
ちなみに、私が求めるワイヤレスイヤホンの主な機能は、ノイズキャンセルの性能と外音取り込みモード時に自分の声が籠らないことです。
正直にいえば、音質にはそれほどこだわりがなく、1万円台の製品であれば十分な音質が得られると思っています。そもそも私が使っているスマホが、DACチップを搭載していないiPhoneということもあり、ワイヤレスイヤホン環境ではどうしようもない事実があるからとも言えます。
素直にiPhoneで高音質で聴きたいのであれば、ポータブルDACアダプターを買って、有線イヤホンをブッさして音楽を聴くのが最適解だと思います。
WF-C700NとLink Buds Sを聴き比べ
WF-C700NとLink Buds Sを比較視聴してみました。本来であれば、WF-C700Nの前バージョンであるWF-C500と比較するのが適切かもしれませんが、価格的に近い製品としてLink Buds Sと比較してみました。
着用感については僅かな差ですが、WF-C700Nの方が優れています。音質については、Link Buds SのV1チップを搭載した方が若干綺麗に聞こえると感じました。
ノイズキャンセルについては、僅かな差がありますがLink Buds Sの方が綺麗に音を消してくれる感じがしました。
そして外部音取り込みモードについては、Link Buds Sの方が自然に会話できる印象でした。自分の声が籠って聞こえることはありませんでした。
一方、WF-C700Nの外音取り込みモードは周囲の音や声をしっかり拾ってくれますが、密閉性が高いため自分の声が頭に響くような感じがして、会話に違和感を感じました。これは個人的な印象であり、他の部分では概ね許容範囲でした。
結局どれが買いなの?
以上の比較から、私ならLinkBuds Sの方が絶対に買いであると判断しました。もちろんこの結果は私自身のこだわり部分が、少し偏っているからだと思います。
もし値段と性能を比較するならば、AnkerのSoundCoreLiberty4が妥当な選択肢だと思います。
実際このSoundCoreLiberty4は、2万円以下のワイヤレスイヤホンの中では、コスパ最強でもあり、非常に人気のワイヤレスイヤホンです。
とはいえ、WF-C700Nが前作のWF-C500と同じ価格帯であれば、10,000円以下のワイヤレスイヤホンの中で覇権を取れた可能性があったでしょう。
それと私がよくイヤホンの情報を漁る際に、とても参考にしているイヤホンレビューの動画をご紹介します。
今回はイヤホンのお話しでしたので、ここで少しワイヤレスイヤホンなどのガジェットを調べる際に、よく出てくる用語についてお話ししたいと思います。
色々な単語がありますが、特に目にするものが、LDAC対応、ハイレゾ対応だったり、ロスレス、Dolby、空間オーディオなどという単語を見かけると思います。
初めに、ロスレスやハイレゾの意味をめちゃくちゃ簡単に説明すると・・・
ロスレス=CDクオリティのまま劣化なし
ハイレゾ=CDの6.5倍(192kHz/24bitの場合)の情報量
ということになります。それを踏まえた上でそれぞれ解説していきます。
ロスレスとは
音声ファイルのデータ圧縮方式の一種で、元の音声データが失われることなく、復元することができます。つまり、圧縮された音声ファイルを展開すると、元の音声データの品質が再現されます。圧縮する際に、音声データのサイズを小さくするために、数学的手法が使われます。音声ファイルのロスレス圧縮方式には、FLAC、ALAC、WAVなどがあります。
一方、「ロッシー」と呼ばれる損失圧縮方式、例えばMP3やAACは、音声データから一部の情報を永久的に削除して、サイズを小さくします。これによって、音質が低下する可能性があります。
データ復元した際に、データのロスがあるのが『ロッシー』となり、データのロスがないものが、『ロスレス』となります。
ハイレゾとは?
CDよりも高い音質の事をハイレゾと言います。要は、高いサンプリングレート、高いビット深度を持った音声ファイルのことです。
CDのサンプリングレートは44.1kHzですが、ハイレゾのサンプリングレートは通常96kHz以上です。
また、ハイレゾは通常24ビットのビット深度を持っているため、音楽のダイナミックレンジが広く、音声の詳細が細かく表現されます。ハイレゾの音声ファイルは、FLACやALACなどのロスレス圧縮方式を使用して圧縮することもできます。
– 48kHz/24bitは、CDと同等または超えるハイレゾオーディオです。
– 96kHz/16bitは、CDを超えたハイレゾオーディオです。
– 96kHz/24bitは、CDを超えた高品質なハイレゾオーディオです。
– 48kHz/16bitは、CDと同等のため、ハイレゾオーディオには該当しません。
– 96kHz/12bitは、CD未満のため、ハイレゾオーディオには該当しません。
– 32kHz/24bitは、CD未満のため、ハイレゾオーディオには該当しません。
Apple Musicは、最大192kHz/24bitの音源が配信されることが解禁されました。したがってハイレゾ相当の高品質な音源となります。
Dolbyや360 Reality Audioとは?
映画や音楽で使用されるオブジェクトベースのオーディオ技術のブランド名です。オブジェクトベースのオーディオ技術では、音声オブジェクトを3次元空間の任意の場所に配置して、より没入感のある音声体験を提供します。Dolbyは、映画館やホームシアターシステムで使用され、より現実的で没入感のある音声体験を提供します。
一方、360 Reality Audioは、音楽のオブジェクトベースのオーディオ技術を使用して、より没入感のある音声体験を提供する音楽フォーマットです。現在、Amazon Music HDなどの音楽ストリーミングプラットフォームで利用可能です。