Appleは『Apple Glass』を諦めてなかった!特許から見る、クパチーノ社のAR連携眼鏡開発の可能性

Apple Vison Proの登場によって、Appleの拡張現実(AR)と仮想現実(VR)への強い関心が明らかとなった。しかし、日常的に使用できるARコネクテッドグラスの開発は、まだ正式な発表には至っていない。ただ、Appleが最近特許出願した技術には、そのプロジェクトが進行中である可能性を示唆するものがある。

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Apple Glassの開発状況

Apple Vison Proの発表によって、AppleがARとVRの分野に強い関心を持っていることが明らかになった。しかし、私たちがいつも身に付けることができるAR連携グラスに関しては、まだ正式な発表がなされていない。数年前からその開発が噂されてきたApple Glassだが、プロジェクトが中止されてしまったのではないかと懸念されていた。

ところが、Appleが最近特許出願した新しい技術に注目が集まっている。2024年2月14日に出願され、2023年8月に更新された特許「二軸ヒンジ機構」は、スマートグラスの革新的なデザインを明らかにしている。この特許の内容から、Apple Glassのプロジェクトがまだ進行中である可能性が示唆されているのだ。

特許「二軸ヒンジ機構」の内容

特許「二軸ヒンジ機構」の中で、Appleは頭部に装着するアクセサリの潜在的なヒンジ機構について説明している。このヒンジ機構により、メガネのテンプルを折りたたんだ位置から標準の大きく開いた位置まで自在に移動できるようになる。

二軸ヒンジ機構とは、2つのヒンジを組み合わせて、回転方向(スイベル方向)と傾き方向(チルト方向)の両方で任意の角度を保持できる機構です。回転方向は360°回転するものもあります

また、このヒンジは複数の安定した位置の間で自動的に係合するため、優れた柔軟性と適応性を提供する。さらに、大きな頭にも対応できるようにメガネのテンプルを広げることで、装着時の不快感を軽減できるというメリットもある。

この特許の特徴的な点の1つは、ヒンジを介してテンプルの電子部品をメインのガラスに接続するケーブルの統合である。これにより、たとえばスピーカーをテンプルに直接組み込むことが可能になり、メガネの洗練されたミニマルなデザインを損なうことなく、高音質のサウンド体験を提供できるようになる。

Appleはこの特許で、電子部品の露出を最小限に抑え、すっきりした外観を維持しつつ内部回路を保護する努力をしていることが窺える。さらに、調整可能なクランプ力によって、Apple Glassはさまざまな頭のサイズに対応し、すべてのユーザーに快適で確実なフィット感を保証することができる。

まとめ

特許出願は必ずしも製品化を意味するものではない。しかし、Appleが現在コネクテッドグラスの開発に取り組んでいることは確かである。特に今回の「二軸ヒンジ機構」特許は、従来のVRヘッドセットとは一線を画す、薄くてスタイリッシュなデザインを示唆している為、期待はできる。

とりあえず、この特許からは、Appleが日常的に使用できるAR連携グラスの実現を目指していることが伺える。メガネ屋さんで見つけたようなデバイスを目指しているのだ。今後の更なる技術革新に期待が高まるところだ。

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