大画面タブレット市場の勢力図を塗り替える存在が、突如として名乗りを上げた。シャオミが中国で発表した「Xiaomi Pad 9 Pro」は、薄型化と大容量バッテリーという相反する要素を高次元で融合させた12.5インチ機だ。わずか5.8mmの極薄筐体に11,000mAhものバッテリーを押し込み、心臓部にはSnapdragon 8 Gen 5を配しながら、価格は約566ドル(約3,799人民元)から。インフレで高止まりが続くハイエンドタブレット市場に、再び強烈な価格破壊の波を送り込む。
目を引くのは、驚異的なパッケージングだ。厚さ5.8mm、重さ580gというスリム設計でありながら、スタミナ面での妥協は一切ない。11,000mAhのバッテリーは最大14.5時間の連続再生を可能にし、67Wの急速充電で給電のストレスも抑え込んでいる。先行するiPad ProやGalaxy Tabの大型モデルが薄型化に伴うバッテリー持ちや価格高騰に頭を悩ませる中、実用性と携帯性をこの価格帯で成立させた手腕は見事というほかない。
ディスプレイは有機ELではないものの、最大輝度1,000ニトに144Hz駆動というハイスペックな12.5インチ液晶を採用した。Dolby Vision対応に加え、6スピーカーの立体音響が動画視聴やゲームプレイの没入感を跳ね上げる。さらに最大16GBのRAMとSnapdragon 8 Gen 5の組み合わせは、重い3D処理やPCゲームのエミュレーションすら軽々とこなすパワーを秘めている。

シャオミが単なる「コンテンツ消費マシン」で終わらせる気がないのは、周辺機器の拡充からも明らかだ。16,000段階の筆圧検知を誇るスタイラスペン「Focus Stylus Pro」やトラックパッド付きキーボードを用意し、WPSやCapCut Proといった実務アプリを快適に動かすエコシステムを整えた。USB 3.2 Gen 1ポートやWi-Fi 7、50MPカメラの搭載など、ビジネスの現場でも不足を感じさせない足回りだ。
iPadの独壇場が続くクリエイティブ・タブレット市場に対し、Android陣営の旗手として実用性と圧倒的なコストパフォーマンスを提示したXiaomi Pad 9 Pro。最上位モデルでも4,999人民元(約745ドル)に抑えた値付けは、競合にとって間違いなく脅威となる。ちなみに現時点でグローバル展開の詳細は明かされてい…。
Source:Xiaomi

