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キッチン家電の勢力図が、また一つ大きく塗り替わろうとしている。
中国Xiaomiが新たにクラウドファンディングを開始した「Mijia Smart Air Fryer Pro Steam & Roast Version 6.5L」。これは単なる「熱風で揚げる」だけの調理器具ではない。
蒸し料理から低温調理まで1台でこなす多機能性と、常識を覆す価格設定。スマート家電市場におけるXiaomiの本気度をまざまざと見せつける一手だ。
最大の特徴は、1.5Lの水タンクを備え、130℃の高温スチーム調理に対応した点。従来のエアフライヤーが抱えていた「食材の水分が奪われてパサつく」という弱点を、蒸気との組み合わせで見事に克服した。


設定温度は30℃から230℃と幅広く、真空調理(低温調理)を含む11種類の調理モードを搭載。6.5Lという大容量はファミリー層のニーズを的確に捉えている。
白物家電の老舗メーカーが数万円で販売するハイエンドスチームオーブンの領域を、卓上のコンパクトな筐体が侵食し始めている。
見逃せないのが、その圧倒的なコストパフォーマンス。クラウドファンディングの出資価格は559人民元、日本円にしてわずか1万円台前半。小売価格でも749人民元に抑えられている。
競合他社が同等のハイブリッド機を企画したとしても、この価格での市場投入は極めて厳しい。徹底したサプライチェーンの最適化と、薄利多売を厭わないXiaomiのハードウェア戦略がここでも明確に機能している。
さらに独自のエコシステム「HyperOS Connect」に対応し、専用アプリからの遠隔操作や音声アシスタント「Xiao AI」によるコントロールを実現。
アプリには100種類以上のレシピが収録され、ハードとソフトの連携でユーザーの利便性をシームレスに昇華させている。単なる調理器具ではない。スマートホームを構成する強力なIoTデバイスの一つという明確な位置づけだ。
現在ヨーロッパなどで販売されている従来モデルの反響を見る限り、この新型機がグローバル市場に投入される日は近い。
スマートフォンで培ったプラットフォーム構築力を武器に、キッチンという生活の心臓部へ深く入り込むXiaomi。この黒船が本格的に世界展開を始めたとき、既存の家電メーカーはかつてない生存競争を強いられるはずだ。
Source:Xiaom

