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長年縦折りスマートフォン市場を牽引してきたモトローラが、ついに横折り(ブック型)市場に牙を剥いた。
同社初のブック型折りたたみスマートフォン「Motorola Razr Fold」が正式にグローバルでデビューを果たしたのだ。長らくサムスンのGalaxy Zシリーズ一強が続いていたこのカテゴリにおいて、最新のZ Fold7を直接脅かす実力を秘めている。
そして、最大の武器はその大胆な割り切りにある。
近年、折りたたみスマホ市場ではOppo Find N5などが牽引する「薄型化」が至上命題だ。Razr Foldは折りたたみ時の厚さが9.9mm、展開時で4.6mm。Z Fold7やFind N5と比較すると、確かに分厚い。
しかし、この厚みは妥協の産物ではない。内部に6,000mAhという巨大なバッテリーを格納しているのだ。競合モデルが4,400mAh〜5,600mAhにとどまる中、あえて薄さ競争から距離を置き、ユーザーが最も切望する「電池持ち」という実用性を極めにきた姿勢が見て取れる。

ディスプレイは展開時8.1インチ、カバー画面が6.6インチ。カバー側にはCorning Gorilla Glass 3を採用し、この仕様でのスマートフォンは世界初となる。
プロセッサにはQualcomm Snapdragon 8 Gen 5を搭載。今年の最高峰である「Elite」モデルではないものの、昨年の最上位チップに匹敵するパフォーマンスを誇る。コストと発熱のバランスを最適化した、非常に現実的な選択だ。
カメラ性能にも抜かりはない。1/1.28インチの5000万画素メインセンサーに加え、3倍ペリスコープ望遠、超広角といずれも5000万画素で統一。さらに2000万画素のインカメラを備え、フラッグシップに相応しい撮影体験を提供する。
16GBの大容量メモリ、最大1TBのストレージ、80W有線・50Wワイヤレスの急速充電対応と、スペックシートに死角は見当たらない。
さらに、スタイラスペン「Moto Pen Ultra」を標準で同梱。最大7年間のOSおよびセキュリティアップデートを保証する点も、同じく長期サポートを掲げるサムスンへの強烈な牽制。
価格は1,999ユーロ。決して安価ではないが、ペン同梱や圧倒的なバッテリー容量を考慮すれば十分に納得できる設定。カラーはパントン監修のブラックンド・ブルーとリリー・ホワイト、そして後日追加されるFIFAワールドカップ26コレクションの3色展開だ。
Source:Motorola

