Googleが、Pixelシリーズの最新モデル「Pixel 9a」を発表しました。ミッドレンジモデルとして、手頃な価格で高性能なカメラやGoogle独自の機能が楽しめるPixel 9aは、多くのユーザーから注目を集めています。しかし、そのPixel 9aに、バッテリーに関する驚くべき新機能が搭載されることが明らかになりました。

なんと、Pixel 9aには「バッテリー寿命最適化」機能が搭載されており、わずか200回の充電サイクルでバッテリー寿命が短くなり、充電速度も低下するというのです。この機能は、バッテリーのパフォーマンスと摩耗を安定させることを目的としているとのことですが、ユーザーからは「バッテリー劣化を早めるのではないか」という懸念の声が上がっています。

Source:Google 9to5Google

この記事では、Pixel 9aの基本情報に加え、問題となっている地獄の「バッテリー寿命最適化」機能について詳しく解説します。

Google Pixel 9aに、わずか200回の充電でバッテリー寿命が短くなる新機能が搭載されるという衝撃的な情報

1. Pixel 9aの発売日と価格：ミッドレンジモデルとして登場

Google Pixel 9aは、以下の日程で発売される予定です。

• 4月10日: 米国、カナダ、英国
• 4月14日: ドイツ、スペイン、イタリア、アイルランド、フランス、ノルウェー、デンマーク、スウェーデン、オランダ、ベルギー、オーストリア、ポルトガル、スイス、ポーランド、チェコ、ルーマニア、ハンガリー、スロベニア、スロバキア、リトアニア、エストニア、ラトビア、フィンランド
• 4月16日: オーストラリア、インド、シンガポール、台湾、マレーシア

価格については、まだ正式な発表はありませんが、Pixel 8aと同様に、500ドル前後になることが予想されています。ちなみに日本発売については未定です。

2. Pixel 9aのスペック：バッテリー容量は増加

Pixel 9aのスペックは、まだ詳細な情報が公開されていませんが、以下の点が予想されています。

• ディスプレイ: 6.1インチOLEDディスプレイ
• プロセッサ: Google Tensor G3
• メモリ: 8GB RAM
• ストレージ: 128GB/256GB
• カメラ: 64MPメインカメラ、13MP超広角カメラ
• バッテリー: 4,500mAh（Pixel 8aよりも増加）

バッテリー容量はPixel 8aよりも増加していますが、「バッテリー寿命最適化」機能の影響で、実際のバッテリー寿命はPixel 8aよりも短くなる可能性があります。

3. バッテリー寿命最適化機能とは？200回充電で劣化開始

さて、今回最も注目されている「バッテリー寿命最適化」機能とは、一体どのようなものなのでしょうか？この機能は、Pixel 9aが200回の充電サイクルを完了すると、バッテリーの電圧を自動的に低下させるというものです。

その後、1,000回の充電サイクルに達するまで、電圧は徐々に低下していきます。電圧が低下すると、当然ながらスマートフォンの稼働時間が短くなり、充電速度も遅くなります。

Googleはこの機能について、「バッテリーのパフォーマンスと摩耗を安定させる」ことを目的としていると説明しています。

• 200回充電でバッテリー電圧が低下
  Pixel 9aは、充電サイクルが200回に達するとすぐにバッテリー電圧が自動的に低下します。
• 1,000回充電まで徐々に低下
  その後、1,000回の充電サイクルに達するまで、電圧はさらに徐々に低下していきます。
• 実行時間と充電速度が低下
  電圧が低いと、必然的にスマートフォンの実行時間が短くなり、充電プロセスも遅くなります。
• バッテリーのパフォーマンスと摩耗を安定化
  Googleは、この手順は「バッテリーのパフォーマンスと摩耗を安定させる」ことを目的としていると説明しています。

4. バッテリー寿命最適化機能のメリットは？本当にバッテリーに良いのか？

しかし、この機能が本当にバッテリーに良い影響を与えるのかについては、疑問の声も上がっています。Googleはバッテリーの劣化を抑制すると主張していますが、電圧を下げることでバッテリーへの負担を軽減し、劣化を抑制する効果があるのかもしれません。

また、スマートフォンを長期間使用する場合、バッテリーの劣化は避けられないため、「バッテリー寿命最適化」機能は、長期間の使用を想定してバッテリーの寿命を延ばすことを目的としている可能性もあります。

5. バッテリー寿命最適化機能のデメリット

「バッテリー寿命最適化」機能は、ユーザーにどのような影響を与えるのでしょうか？

• バッテリー寿命が短くなる
  最も大きなデメリットは、バッテリー寿命が短くなることです。200回の充電サイクルを超えると、バッテリーの持ちが悪くなり、頻繁に充電する必要が出てくる可能性があります。
• 充電速度が遅くなる
  電圧が低下するため、充電速度も遅くなります。充電時間が長くなることで、ストレスを感じるユーザーもいるかもしれません。
• バッテリー交換が必要になる
  200回以上の充電サイクル後にバッテリーのフル電圧を再び使用できるようにするには、バッテリーを交換する必要があります。バッテリー交換には費用がかかるため、ユーザーの負担が増える可能性があります。
• 最適化を無効にできない
  Apple iPhoneとは異なり、Google Pixel 9aでは、これらの「最適化」を無効にすることができません。ユーザーは、バッテリー寿命が短くなることを受け入れざるを得ません。

最悪としか言いようがないですけど、こればっかりは実機レビューでめちゃくちゃ取り上げられると思うので、日本の発売が遅れているのは、逆に良かったのかもしれませんね。

6. 他のPixelスマートフォンへの影響は？

Googleは、この「バッテリー寿命最適化」機能を、今年後半にソフトウェアアップデートを通じて他のPixelスマートフォンにも配布する予定だと発表しました。古いスマートフォンにこの機能が搭載されると、バッテリー寿命が短くなる可能性があります。ただし、Googleは古いスマートフォンのユーザーには、機能を無効にするオプションが用意されると伝えています。

過去には、GoogleがPixel 4aに対してバッテリーに関するアップデートを実施した際、一部のPixel 4aスマートフォンが使用不能になるという問題が発生しました。今回の「バッテリー寿命最適化」機能が、過去の事例と同じような問題を引き起こさないか、懸念する声も上がっています。

これは本当に恐ろしい…ガチの地獄アップデートにならない事を願っています。