米BOSEは、最新の完全ワイヤレスイヤホン「QuietComfort Ultra Earbuds」を発表しました。このイヤホンは、以前よりさらに強化された「ノイズキャンセリング機能」や、今作から追加された目玉機能である革新的な「空間オーディオ機能」を備えており、音楽や動画をより臨場感あるサウンドで楽しむことができます。
前作の持ち味は更に強化された上に、さまざまな新機能が追加され、音質や快適さにも改良が加えられています。また、アメリカでは9月24日に予約受付が開始され、製品の発送は10月3日からとなりますが、日本での販売はまだ未定となっています。
気になる価格は299ドル(約4万4000円)となっています。
QuietComfort Ultra Earbudsの機能紹介
ノイズキャンセリング機能
QuietComfort Ultra Earbudsは、世界最高クラスのノイズキャンセリング機能を備えています。イヤホン内外に配置されたマイクが周囲の雑音を検出し、打ち消すことで静寂性を実現しています。ノイズキャンセリングは、パッシブとアクティブの2つのテクノロジーを組み合わせており、高いフィット感による遮音性とともに、周囲の音を効果的に抑えることができます。
空間オーディオ機能
Bose Immersive Audioは、QuietComfort Ultra Earbudsの大きな特長の一つです。この独自の空間オーディオ技術により、コンテンツやソースに関係なく、スピーカーで聴くような立体的なサウンド体験を提供します。豊かで自然なサウンドを楽しむことができるため、より臨場感があります。また、音楽再生モード「Immersive Audio」もサポートしています。
高音質再生とハイレゾ対応
QuietComfort Ultra Earbudsは、aptX Adaptiveを含む複数のコーデックに対応しており、高音質なハイレゾ音源を劣化なく楽しむことができます。これにより、24bit/48kHzまでの音源を伝送できます。ユーザーは、コーデックの制約に縛られることなく、より細かい音のニュアンスを楽しめます。
その他の機能
QuietComfort Ultra Earbudsには、さまざまな機能が搭載されています。ユーザーの耳の形状に合わせて自動調整されるCustomTuneテクノロジーや、Snapdragon Soundの認定による高音質再生や低遅延性能の向上などがあります。さらに、充電ケースはUSB-Cを採用し、最大3回のフル充電が可能です。Bluetooth 5.3とGoogle Fastペアのサポート、IPX4の耐水性なども備えています。
QuietComfort Ultra Earbuds スペック比較表
Bose QuietComfort Ultra Earbuds | Bose QuietComfort Earbuds II | |
Bluetooth | Ver.5.3 | |
連続再生時間 | 最大6時間 | |
充電時間 | 2時間 | 3時間 |
対応コーデック | SBC、AAC、aptX Adaptive | SBC、AAC |
ノイズキャンセリング | ◯ | ◯ |
外音取り込み | ◯ | ◯ |
空間オーディオ | ◯ | – |
自動電源ON機能 | ◯ | ◯ |
防水・防滴性能 | IPX4 | |
充電端子 | USB-C | |
素材 | プラスチック(PC-ABS) シリコン 金属 | プラスチック(PC-ABS) |
カラー | ブラック ホワイトスモーク | トリプルブラック ソープストーン ミッドナイトブルー エクリプスグレー |
まとめ
BOSEの最新イヤホン「QuietComfort Ultra Earbuds」は、前作から引き続きの最強ノイズキャンセリング機能は健在だと思われます。というのもBOSEは世界で初めてノイズキャンセリング機能を制作した会社でもありますから、最新版のイヤホンやヘッドホンでは、他の追随を許さない気概があります。おそらく今作も発売時点では最強のノイキャンになることでしょう。そうでないと困りますしね・・・。
しかし、今回の目玉はなんと言っても、「空間オーディオ機能」でしょう!
空間オーディオ機能といえばApple製品のAirPods Proでしたが、ここ近年で各社独自の空間オーディオ(3Dオーディオ)の機能を搭載したイヤホン・ヘッドホンが発売予定されています。
ここで少し注意したいのは、楽曲データや映像データがAppleの「空間オーディオ」やSonyの「360 Reality Audio」に対応したデータにのみ対応した機能ではなく、本体独自の機能である為コンテンツに依存しないということです。
分かりやすくいえば、AirPods Proは対応データでなくても接続先の端末がApple製品であれば、ボリュームコントロール画面で、空間オーディオのように聞ける機能を選択できます。
それ以外にも、AnkerのAnker SoundCore Liberty 4もアプリ上で設定すれば、コンテンツに依存せずにYouTubeでも楽曲でも擬似的な空間オーディオが体験できます。
個人的にはこのデータに依存しない空間オーディオには非常に興味があり、今後発売される予定の「QuietComfort Ultra Earbuds」も含めて「Jabra Elite 10」、ヘッドホンでは「Shure Aonic 50 Gen 2」などは空間オーディオ機能に対応予定です。業界的にはノイキャンに続く新機能として、今後ますます空間オーディオ機能を搭載したイヤホン・ヘッドホンは増えていくと思われます。
とはいえ、データ側で空間オーディオに調整されたものには当然敵わない性能にはなりますが、とても新鮮な体験をできるのは間違いので、今日のある方は是非発売後に店頭でお試しをおすすめします。